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【dbts2019セッションレポート】MaaS時代への対応

DB(データ管理) ビッグデータ
【dbts2019セッションレポート】MaaS時代への対応

こんにちは、インサイトテクノロジーマーケティング部です!

db tech showcase2日目のセッションは、インサイトテクノロジー 取締役副社長兼COOの森田によるオープニングに始まり、株式会社デンソー MaaS開発部長 (兼)デジタルイノベーション室長の成迫様より「MaaS時代への対応」についてお話いただきました。

オープニング

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森田からは過去のdb tech showcaseから、データベース業界全体の変遷を振り返りました。

db tech showcase 2012のセッションでは、紹介したDB製品は12種類程度でしたが、今年db tech showcase 2019では38もの製品を紹介するようになり、製品の内容もDBMSだけでなく、広くデータマネジメント製品や、AIに関連した製品まで増えています。 毎年お答え頂いている参加者アンケートからもDB製品の変化が伺えます。「扱えるDB」は有名なDBMSやOSS系のDBMSから推移していませんが、「聞いてみたいDB」は近年クラウドで提供されている製品の順位が上昇しています。今年2019のアンケートも同様で、今までのDBMSからクラウドへのシフトが強まっている事を伺えます。

では、DB製品の増加、人気のDBの推移はなぜ起きたのか。

デンソー成迫さんが進めるコネクティッドカーなど、今まで扱っていないデータを大量に管理する必要が生まれた為だと考えられます。 非構造化データはNoSQLへ、大量データはMPPへ、またこの両データを並列で大量処理する為クラウド上へ持っていく流れができました。 データマネジメントソフトはデータ量や種類に合わせ、より適材適所に選ぶ時代になっています。

実際に弊社のコンサルティング案件でも、複数の異種DB間でレプリケーションを行う事例も増加しており、データに合わせてDBを選択し、それを連携しながら利用していることが伺えます。 データベース技術者は、大量で多様なデータにあわせた、最適なDBを選ぶ時代になりました。db tech showcaseで多様なDB関連製品の情報をピックアップ頂き、最適なDBの選択に役立てて欲しいと語りました。

MaaS時代への対応

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株式会社デンソーの成迫様からは、MaaS(Mobility as a Service)のようなイノベーションを起こすヒントについてお話頂きました。

今までの日本はハードの高性能化ばかり突き詰めた結果、配信サービス等のプロットフォームによるゲームチェンジに置いて行かれました。モノからコトへの変化、販売モデルからサービスモデルへといった変革の波は、自動車業界にも、MaaS、サービスとしての移動手段(コト)の提供として迫っています。今後の自動車業界では、Maasに向かって、ITと連携したイノベーションが必要と考えられます。

現在日本ではIT技術者の大部分がITベンダー企業に所属していますが、その反対に、米国ではユーザー企業に所属しています。日本はITシステムが業務の効率化、経費削減の為に使われる傾向がありますが、米国は新しい製品やサービスのためにITが使われます。

IT技術が今の高品質化、多機能性を注視したシステムの延長線上にあるのに対し、ITによるイノベーションはその上の次元で、スマホーを前提として再構築されたサービスです。そのような新たなサービス/イノベーションを生み出すために取り込むことは、マーケティングの側面から物を考える必要があります。成迫様の勤める株式会社デンソー社内ではデジタルイノベーション部を立ち上げ、車の中(in car) や外(out car)に対して取り組みを行われています。

0から1を作るためのデザイン思考や、潜在的なニーズに基づく顧客インタビュー、クラウド・オープンソースを採用し早く安く作る、アジャイルを採用し、内製化を行うといった社内での実際の取り組みも紹介されました。

車業界に限らない「イノベーションを起こす」にはどうしたらいいのか、思考法のヒントが得られる講演でした。

db tech showcase Tokyo 2019の資料や動画の一部を下記URLで公開しております。他の講演内容を知りたい方、是非ご覧下さい。

db tech showcase 2019の資料検索はこちら: https://db-tech-showcase.com/2020/session/?year[]=2019

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