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【dbts2019セッションレポート】一人のデータベースエンジニアがDataRobotのカントリーマネージャになるまで

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【dbts2019セッションレポート】一人のデータベースエンジニアがDataRobotのカントリーマネージャになるまで

こんにちは!インサイトテクノロジーマーケティング本部です。

db tech showcase 2019最終日の基調講演で登壇されたのは、DataRobot Japanカントリーマネージャーの原沢 滋さんでした。原沢さんが過去db tech showcaseで、Netezzaの技術者、Cassandra(DataStax)のメンバーとしてセッションを担当したこともあるのですが、如何に元エンジニアの身分からAIの民主化をリードするDataRobot社の日本代表にしてなったのか、今回の基調講演にて過去四半世紀のデータ周りのビジネス変化の話とともに語りました。

以下から本セッションを視聴した一部の弊社社員のコメントをまとめております。

松尾:今後のキャリアを考えていくうえで非常に参考となる内容だ

原沢さんが自分史のような内容を、ユーモアを交えて語っていただきました。様々なエピソードはどれも非常に面白く、そして多くの示唆に富む内容でした。原沢さん自身は「運がよかった」と述べていたが、オラクルから始まり、Neteeza、IBM、Cassandraを扱うDataStaxなど様々な経験を積み重ねていく中での出会いや仕事への取り組む姿勢が、その後のキャリアを引き寄せていったのではないかと思っていました。まさにデータベースの世界からはじまり、旬のデータ分析の会社へ転身して至った話はすごいサクセスストーリーだと感じますね。

ただ、やはりただ運がよかっただけではなく、「採用する側からみて自分を採用するか」を考えて、営業方面にキャリアチェンジした話など、それぞれのステージで何を目指すのかを明確にし、取り組んできたということには納得させられました。自分自身もある程度の年齢になり、今後のキャリアを考えていくうえでも非常に参考となる内容だと思います。ところで自分自身はいわゆる外資系で働いた経験はないが、今後一度は外資系企業や勢いのあるベンチャー企業も経験してみたいものです。しかるべき時にしかるべきところで活躍できる人間であるよう、自分を磨いていきたい。

伊藤:「いい製品が勝つとは限らない」とおっしゃっていたことが印象的でした

「いい製品が勝つとは限らない」とおっしゃっていたことが印象的でした。講師自身のキャリアから、Oracle時代に性能や機能だけで考えたらOracleよりも良いDB製品があったとしても、それでも勝てたという経験から、「良い製品よりもメンバーの意志の強さとビジネスを反映させたproductが重要である」と聞き、明日から製品開発をもっと頑張ろうとやる気を鼓舞されました。

黄:AI、IoT、ビックデータの役割と違いも知ることができ、有益な内容だ

データベース、ビックデータ、AIなど流行に先かけてこれらの分野に関わってきた講演者は、データをなぜ集めるかという目的の議論がなされてないままに、とりあえずデータ集めに躍起になっている今の社会のITへのあり方に、違和感があると言いました。「データは貯めることが目的ではなく、ビジネスに利用できることが一番大事だ」という説に印象的でした。

確かに今までの機械学習では学習前と後の断片的なデータしか集めていなかったが、IoTにより途中経過を含めた継続的なデータを集めるようになりました。しかし、まず何をしたいかを明確にし、その後、IoTによりデータ(continuous data)を集めるという順番で物事を進めるべきではないでしょうか。IoTでデータを集め、ビックデータでデータをシステム化し、AIによって分析、ビジネスへ活用する流れが形成されてからこそ、データの真価が発揮されます。そして、データを直接取り扱うデータエンジニアこそが社会の重宝される人材となり、これからのIT社会をリードできると原沢さんが述べました。本セッションを聞き、AI、IoT、ビックデータの役割と違いも知ることができ、有益な内容だと感じました。

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